【クセ強男子図鑑シリーズ】第1回目の今回は、その中でもトップクラスに恋愛相手を支配してくる存在―「超マイルール男子」をピックアップ!
一緒にいると、まるで彼の作った小さな独立国家で暮らしている錯覚に陥ります。
最初は、「几帳面で頼れる人」だと思っていたのに…。お付き合いが進むほど、次々と現れるキテレツな謎ルールの数々。
そんな彼の独自ルールの裏に隠された心理学的分析と、将来にわたって付き合い方をラクにするためのヒントをお届けします。
プロファイルNo.1:超マイルール男子とは?
あなたも、こんな経験ありませんか?
お付き合いが始まってみたら、彼の中に「謎の法律」が存在していた。
しかも、それは日本の法律でも校則でもない、完全オリジナルのマイルール。日がたつごとに、そのルールの存在感が増していくばかり…。
超マイルール男子とは、日常のあらゆる場面に「自分専用の決まりごと」を持ち、そのルールで恋愛すらコントロールしようとする男のことです。
恋の始まりは好スタート、のはずが…
…彼との出会いは、友人の紹介だった。
高級ブランドのジャケットをさらりと着こなし、その下からは野性的で引き締まった細マッチョ体型が浮かび上がる。
まるで韓流スターのパク・ソジュンのような清潔感あふれる笑顔に、私は一瞬で心を奪われてしまいました。
初デートも時間ぴったりに現れ、予約していたレストランへスマートに案内。会話は途切れず、趣味の話を楽しそうに語る姿に、私は心の中でガッツポーズを決めていました。
そう、この時まだ知らなかったのです。彼の中で、日常にも恋愛にも細かすぎるマイルールが存在していることを…。
こんな場面で炸裂!超マイルール男子あるある
付き合い始めて1ヶ月。とうとう彼のマイルールが発動します。さて、どんな驚きが私を待っていたのでしょうか?
デートで和食を食べ終えた後、何気なく箸を置いた私に向かって、彼が真顔で一言
「お箸は、必ず箸置きの右側に斜め45度で置くんだよ」
「見た目が美しいし、また食事を共にしたくなるでしょ?」
別の日、私の部屋で靴下を脱いだ瞬間、すかさず指摘される。
「靴下はつま先から3回折って輪を作って並べると長持ちするんだ」
極めつけはLINE。私が「おやすみ〜」と送ると、翌朝の返信は…
「おやすみの後は、必ずスタンプで締めた方がポジティブに終わるよ、次からはね」
…いや、恋愛にそんなマニュアル必要です?そして、この人って価値観のすり合わせなんか一切しないタイプだったんです。
超マイルール男子の心理学的分析
超マイルール男子の言動の背後には、心理学でいう完璧主義と統制欲が隠れています。
完璧主義は、自分だけに厳しいタイプと他人にも適用するタイプがあり、彼は後者。「自分のルール=正しい」と信じて疑わず、それを守ることで安心感を得ています。
統制欲も強く、予測不能なことが苦手。恋愛すら予定通り進めたい気持ちが、細かすぎるルールにつながっています。
悪気はなく、恋愛相手と「ずっと仲良くいたい」という気持ちの裏返しでもあるのが、かなり厄介なところですね。
クセ強な特徴チェックリスト
あなたも、日常生活で無意識のうちに彼のルールに従っていたりしませんか?
もし、下記ような特徴に1つでも強く当てはまれば、超マイルール男子の可能性大です。
- 外見:常に衣服がアイロン済みで、季節ごとにコーデの色が決まっている。
- 会話:話の合間に「〜すべき」「〜はこうあるべき」と正解を提示してくる。
- LINE:スタンプは必ず文末、句読点はルール通り(例:文章は必ず「。」で終える)
- 行動:いつも待ち合わせは時間ぴったり、家具や小物は定位置から寸分も動かさない。
- 恋愛:デートコースが毎回ほぼ同じ、予定変更を提案すると急にテンションが下がる。
超マイルール男子取扱説明書
まず、大前提として、彼のマイルールをすべて受け入れる必要はありません。
無茶ぶりだと感じた時は、笑って軽く受け流すのが正解。逆に、合理的で役立つものなら「自分が納得した上で」取り入れれば十分です。
超マイルール男子は、誠実で生活力も高い反面、そのこだわりを押し付けることで相手を疲れさせてしまいがちです。
そして、そのこだわりがあまりにも極端で、あなたの心や生活をじわじわと侵食するような「病的なレベル」になっていると感じたら…
その時は、迷わず安全な距離を取ってください。信頼できる友人や家族、必要なら専門機関の助けを借りることに躊躇してはいけません。
その1:ルールは、取捨選択すること
全部守らず、役立つものだけ取り入れ、あとは軽くスルー。
その2:無茶なルール指摘は、笑顔で受け流すこと
「そういうやり方や考えもあるんだね〜」で衝突を回避する。
その3:自分のルールも宣言すること
「私はこうする派」で、お互いが対等の立場を保つ。
その4:限界を感じたら、非常口へ逃げること
窮屈さが限度を超えてしまったら、距離を取る勇気を持つ。
その5:2人で新しいルールを作ること
最終目標は「共同ルール」の運用。心地よさを最優先にする。
- 全否定で相手の心をへし折ったりしない。
- わざとルール破りで反応を試さない。
- 相手を無視し続けて黙殺したりしない。
- 「元カレは、こうだった」発言は時限爆弾。
最後に伝えたいメッセージ
恋愛は、2人で作る「共同ルールブック」が一番です。そのページを、彼だけの筆跡で埋めさせてはいけません。
あなたにも、あなたのルールがあっていい。そして時には、あえて空白のページも残しておく。それが、長く続く関係の秘訣なんです。
すべてをきっちり決めた瞬間、恋は窮屈になり、息切れします。お互いが笑顔でいられる「緩めのルール」こそが、恋を育てていく土台となるでしょう。
さぁて、あなたのパートナーは、「小さな独立国家の建国者」ではありませんか?…恋が対等な関係ではなく、一方的な法律で支配されているなら、それはもう愛ではなく統治です。